前回に引き続き、健康には欠かせない【睡眠】について簡単に書いていきます。
体内時計のリズム
・子どもには規則正しい生活をさせる
・休日に遅くまで寝床で過ごすと夜型化を促進する
・朝目が覚めたら日光を取り入れる
・夜更かしは睡眠を悪くする
思春期になると、子どもたちは夜更かしをするようになります。
思春期から青年期にかけては睡眠の時間帯が遅れやすい時期ですが、
さらに通学時間が長いことなどにより、こうした傾向が助長されます。
若年世代では、平日と比べて、休日は起床時刻が2~3時間程度遅くなることが世界的に示されています。
これは平日の睡眠不足を解消する意味がありますが、
一方で体内時計のリズムを乱すことから、休日後、
登校日の朝の覚醒・起床を困難にさせることに繋がります。
起床時刻を3時間遅らせた生活を2日続けると、高校生では体内時計が45分程度遅れることが分かっています。
こうした休日の睡眠スケジュールの遅れは、夏休みなどの長期休暇後に大きくなります。
遊びたい年頃だとは思うので、難しいかとは思いますが、
こういった生活が連続で続けることは避けた方が良いと言えるでしょう。
1日の覚醒と睡眠のタイミングを司っている体内時計は、
起床直後の太陽の光を手がかりにリセットし、1日の時を刻んでいます。
光による朝のリセットが毎朝起床直後に行われないと、その夜に寝つくことのできる時刻が少しずつ遅れます。
起床時刻が遅くなることで夜型化してしまう原因は、朝、暗いままの寝室で長い時間を過ごすことで、
起床直後の太陽光による体内時計のリセットがうまく行えないことにあります。
このリセットが行えないために、夜の睡眠の準備が遅れ、
さらに朝寝坊の傾向を助長してしまうのです。
また、若年世代では、夜更かしが頻繁に行われることで、体内時計がずれ、
睡眠時間帯 の不規則化や夜型化を招く可能性があります。
寝床に入ってから携帯電話、メールやゲー ムなどに熱中すると、
目が覚めてしまい、さらに、就床後に、長時間、光の刺激が入るこ とで
覚醒を助長することになるとともに、夜更かしの原因にもなるので、注意が必要です。