今回は美容・健康に関して食の栄養について書いていきます。
主菜とし選ぶものとして、牛、豚、鳥などの動物のお肉、
またはお魚が挙げられると思います。
勝手なイメージかもしれませんが、
多くの方が「お肉よりお魚の方が健康そう」と思っていませんか?
お肉には脂が多い、カロリーが高い、
お魚はヘルシーのようなイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、そう思いつつも実際は多くの人が、
お肉とお魚の消費量を見ても分かる通り、お肉の方をよく食べています。
お肉を食べる人が増え、お魚を食べる人が減っている原因としては、
お肉は嗜好的な部分だけではなく調理の手軽さなどが挙げられ、
お魚は下ごしらえに手間がかかることや、匂い、骨が多くて食べにくい
ということから避けられる傾向があるようです。
何故、お肉✖お魚〇のようなイメージがあるのか
日本食の主菜として出されるものとしてお魚が多いということもあり、
お魚は日本ではよく食されていました。
今では欧米化も進み、お魚の消費量が減少、お肉の消費量が増加し近年では、
お肉の消費量がお魚を上回っています。
これだけが原因ではありませんが、欧米化が進んでから、
お肉中心の食事も増え、肥満の人が増えました。
これによりお肉✖、お魚〇といったイメージが付いたと考えられます。
これを詳しく説明すると、要は【脂質】が関係しているようです。
・お肉は飽和脂肪酸が多い。常温では固形。
・お魚は不飽和脂肪酸が多い。常温では液体。
飽和脂肪酸
お肉に多く含まれている脂肪酸になります。常温では固形です。
動物性の脂が、冷めると白く固まりますよね。
この飽和脂肪酸は、
体内に蓄積され体脂肪になりやすい性質を持っているため、
体内のコレステロールや中性脂肪を増加させてしまいます。
そのため肥満になりやすく、生活習慣病になる可能性が高まります。
不飽和脂肪酸
お魚に多く含まれている脂肪酸になります。常温では液体です。
お魚の不飽和脂肪酸は主に、
・イコサペンタエン酸(EPA)
・ドコサヘキサエン酸(DHA)
があり、どちらも優れた健康効果が期待できるため、
市販のサプリメントでも多く見かける、大人気の成分です。
EPAには高い血小板凝集抑制作用により血栓を作らせないようにする
働きがあり、他にも血栓を溶解する作用、血管を拡張する作用で
血流を良くします働きがあります。
これにより、血栓を防いで血液をサラサラにする効果に期待が出来ます。
つまり、脳梗塞や心筋梗塞の予防に繋がります。
DHAはEPAと同一の効果もありますが、脳に必要な栄養素のひとつです。
何故なら、脳の約60%が脂肪で出来ています。
そのうちの約25%がDHAだからです。
なので、よくDHAを摂ると頭が良くなるなど言われています。
こうしたこともあり、お魚=健康のイメージが強そうです。
だからと言って、お肉が悪いという訳ではありません。
次にお魚の良い点も交えて、お肉の良い点も書いていきます。
お肉の良い点、お魚の良い点
・必須アミノ酸が多く含まれている
・ビタミン・ミネラルが多く含まれている
筋肉や臓器などの構成成分であるたんぱく質は、
アミノ酸が結合して出来たものです。
体内では合成されない必須アミノ酸を効率よく摂れるという点は
非常に良い点だと言えます。
さらに、種類別にはなりますが、
ビタミン・ミネラルが多く含まれている点も非常に良いです。
例 牛は鉄や亜鉛、豚はビタミンB1、鳥はビタミンAなど。
・脂質(不飽和脂肪酸)
・骨を丈夫にする
脂質に関しては上でも書いてあるので省略します。
この骨を丈夫にするという観点は、
ただカルシウムが摂れるから骨が丈夫にというだけではありません。
お魚にはお肉にはほとんど含まれない栄養素として「ビタミンD」があります。
この「ビタミンD」はカルシウムの吸収を助けてくれるため、
骨を丈夫にしてくれるいうわけです。
なんと「ビタミンD」は厚生労働省の調査によれば、
日本人は約4割をお魚から摂っているみたいです。
そしてこの「ビタミンD」はもともと肉や野菜から摂取しにくいので、
不飽和脂肪酸も含め非常に良い点だと言えます。
どっちがいいの?
どちらの良い点も書いているところから分かる通り、両方とも必要です。
ただ、欧米化が進み、お肉中心になりがちな人が増え、
肥満や生活習慣病が増えているのもの現状です。
現在、お肉中心だと感じている人はお魚も積極的に摂る
努力をしてみましょう。
逆にお魚ばかり食べている人は、お肉も食事の中で摂っていくと
良いと思います。
特に女性は貧血になりやすいと思うので、牛肉を積極的に摂った方が
良いと思います。
お肉もお魚も双方バランスよく摂ることが重要となります。
お肉派、お魚派はあると思いますので、多少の偏りはしょうがないですが、
どちらか選ぶときに連続してどちらかに偏っていると思った人は
逆も選んでみると良いでしょう。
今回の記事は以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございます。